珍走團 『鶏驢馬猪兎』

 海棲無脊椎動物ならば節足動物でも平気、ただしFムシはダメ。
 では「三葉虫」は?というテーマでいま少し。

 古生代の代表的な示準化石。もし、生きて動いてるのに出会ったら卒倒するでしょう。その幼生の形態が、よく似ている故、生きた化石としても知られる、現生のカブトガニは、実は蜘蛛の仲間ながら、こいつよりはよっぽどまし。身が少ないながらも某所では食用に供される由、食指が動きます。さすが、繁殖地が「天然記念物」なだけのことはある。絶滅危惧種なのには親近感を感じて、若干の躊躇はありますけど。
 この差は、多分、足の数が気色悪さに主因があるのでしょう。昆虫ならほぼ大丈夫(といっても、夏休みの宿題の採集標本は、磯乞食の成果、貝やフジツボ、ウニの類の殻を並べて提出する奴)なのも、その為でしょうし、蟹は十脚類で、なるほど。海老は食べて美味しいから〜♪ もありますが、頭胸部が大きいところが、小さな足の不気味さを抑えてくれているのでしょう。シャコは微妙です。
 そのデンでいけば辻褄の合わないのは、8本足なのにの蜘蛛でしょうか。多分、毛だらけなのと予測できない動きがイカンのでしょうねえ。ハエトリグモ程度なら辛うじて我慢できますが、昔、便所(懐かしい響き。和式の汲み取り式でしたなぁ。)に、手のひら大のアシダカグモが居座り、恐怖とその「不便」所具合に困り果てたものです。余談(が実に多すぎますねぇ…)ですがクモヒトデならヘッチャラ。ここら辺は勝手なモンです。
 さて、化石ならば大丈夫。残念ながら国内での採集は、ナカナカ困難なので、手にするのには、買うか作るかの二者択一。で、この「歩く不器用」が鼻歌交じりでちょちょいのちょい♂。後年、飽き性にしては熱心に取り組んだ折り紙は中途半端に終わっているのに、この時は、思いつきで始めたところ、不思議と順調に手が進み、ご覧の素晴らしい成果が…、誰がハードル地面の自己満足やネン。稀なこと故、大事にしてます。
 因みに、右下のは、先の辰年の夏に企てた、空前絶後の一人旅、伊勢志摩行きで、小学校の修学旅行以来、久し振りに立ち寄った鳥羽水族館の土産物。売り場のバイト氏(男子高校生)に長々と世間話の相手をさせた、せめてものお詫びにと購入したアンモナイトの模型(その時、恐竜展をやっていたのです)。こちらは頭足類なので、大の蛸好きには、本気で2m超級の味見を出来ればなあ、と夢見ています。