第33回て!

 内容も大幅に変えてることだし、回数はリセットしましょう! タイトルも微妙に変わっているのだから! 無駄に回数を誇るのは見苦しいにも程がアルカイックスマイル。
 陣内贔屓が仇となって、芸能界を引かざるをえなかった人物が主催だった、M-1の後継と目される『ABCお笑いグランプリ』が行われました。以前とは構成を大きく変え、冗長な余興を廃し、勝ち抜き賞レース風に模様替えしたのは正解だったのですが、審査員の人選は吟味すべきでしょう。特に、キャイーンの天野て! 東京コント崩れの渡辺さんの起用は、出場資格枠拡大に対し、体裁を整えるための弥縫策として致し方ないとしても、その偏った評価は如何なものでしょうか。
 優勝は、手垢にまみれたネタを、「新鮮」との感想で、不勉強振りを露呈する一部審査員らの配点により「かまいたち」。期待の予選1位「さらば青春の光」は、頭でっかちのネタで自滅、持ち味を発揮できず惜敗。まぁ穏当な結果でしょう。経歴10年以内というのでは、コント仕立てながら「かまいたち」の勝利もやむをえないでしょう。勉強不足の藤崎マーケット、自己満足のアナアナ、もといジャルジャルは、この程度で十分、とでもいいたげな、なめっきった対応では上位は望めません、来年以降も無理です。素人を審査員に起用する放送局の賞擬なら別ですが。学天即については来年以降に期待することにしましょう。いずれにせよ、聞き飽きてても、優れたネタ、練習の積み重ねによる仕上がりに、一時の「人気」、勢いのみでは太刀打ちできるものではないのですねぇ。

 余談ながら…「ミルクボーイ」が今、面白い!